やりたいことが分からない原因(3)

「やりたいことが分からない原因」シリーズ最終回です。

やりたいことや好きなことが分からないという人、

実はこれが一番の原因じゃないかと思っています。

 

5.「本来の自分」からかけ離れてしまっている

私が心の仕組みの勉強をしてまず驚いたのは

自分がいかにたくさんの「思い込み」でできているかということでした。

 

私たちは生まれた時は「まっさら」な状態です。

0歳から6歳くらいまでの子供は

周りの雰囲気や、かけられた言葉など

すべてスポンジのように吸収してしまいます。

その時期の子供は脳がデルタとシータという状態で

潜在意識に刷り込みがしやすい状態になっているためです。

その時に作られた「思い込み」や「価値観」は

その子の潜在意識に埋め込まれ

無意識に人生のベースを作っています。

そして潜在意識は私たちが自分で認識している

顕在意識より圧倒的に大きいので、

大人になってからも自覚しないまま

大きな影響を受けています。

 

 

もちろん「思い込み」は

その時代にだけできるのではなく

その後の教育の影響を受けたり、

世間的な常識を学習していく中でも作られていきます。

そうして私たちは知らず知らずに

いろいろな「よろい」を身につけていきます。

 

この「よろい」は

自分がこの世界に順応して

人とうまく関わったり

「普通」に生きていくために

ある意味では自分を守ってくれますが

そうしているうち「よろい」を着る前の

本来の自分を忘れてしまいます。

 

思い込みの例を挙げてみましょう。

 

  • 出る杭は打たれる
  • 私には価値がない
  • 高学歴でなければ成功できない
  • 絵で食べていけるのは一部の人
  • 一つのことを極めるほうが素晴らしい
  • 職場でお茶を入れるのは女性の役目
  • 若いほうが価値がある

 

もしかしたらこれを見て「これは事実」

と思った人もいるかもしれません。

でもこれらもすべて「思い込み」なんです。

上記はほんのわずかな一例にすぎませんが、

私たちはありとあらゆる思い込みででき上がっています。

 

思い込みができてしまう原因はいろいろありますが

特に本来の自分が他者から受け入れられず

傷ついた経験があると

その自分は隠して周囲の期待に合わせるようになります。

 

そのように生きているうちに

どんどん「本来の自分」からかけ離れてしまうんです。

 

別の言い方をすると「自分軸」を失い

「他人軸」で生きていくようになります。

 

でもこれは先ほど書いた

「95%近くを占める潜在意識」

で起こっていることなので

本人は他人軸で生きていることにすら気づいていません。

 

気づいていなくてもハッピーな時は問題ありませんが

ずっとその状態で生きていると

本来の自分が悲鳴をあげ始めます。

 

「私が本当にやりたいこと、好きなことってなんだっけ?

私はこんな風に生きていたかったんだっけ・・・?」

 

これがよくいうミッドライフクライシス(中年の危機)

の原因でもあると思います。

ミッドライフクライシスというのはその名の通り

40〜50代にさしかかった時に

自分のこれまでの人生やアイデンティティについて

疑問や葛藤を感じたりする時期のことです。

 

ではこの状態を抜け出すには、どうすれば良いのでしょうか?

それは「よろい」を着ていった時と逆のことをしていく

つまり「よろい」を一枚一枚脱いでいくことです。

 

そのためには「自分の内面と向き合う」ことが欠かせません。

 

自分のことは自分が一番見えていないので

「自分との向き合い方」は

カウンセラーやセラピストなどの

プロの手を借りるのが一番だと思いますが、

まずは自分が世間の価値観や思い込みなどの

「よろい」をたくさん着て生きていることに

気づくのが最初の一歩です。

 

一枚一枚よろいを脱ぎ捨てていくと、

なんの制限もなく身軽な自分で

本当に「やりたいこと」「好きなこと」を思い出すかもしれません^^

 

「やりたいことが分からない原因」5選を

ご紹介しましたが、いかがでしたか?

最後にひとつお伝えしたいことがあります。

「やりたいこと」がまだ分からない自分を

決して攻めたり、焦ったりしないでくださいね。

 

「やりたいこと」や「好きなこと」を見つける感度を上げるためには

本当は「やりたくないこと」を手放していくこと

そして日々の小さな「心が動くこと」を

見つける練習をするのも役に立つと思います♩

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