「本当の自分を生きる」ために必要なアプローチを見極める

本格的な癒しの勉強を始めたのは2013年からですが、
どうやったら自分らしく幸せな人生を歩めるのかという探求は、20年近くしています。

その間、スピリチュアルや引き寄せに傾倒したり、自己啓発の本を読み漁ったり、
実際にセミナーを受けたり、興味を持ったことには、とりあえず足を踏み入れてみました。

人は変わりたいという気持ちが強ければ強いほど、苦しみが強ければ強いほど、
「一発逆転」的な変化を求めます。

私もそんな時期があったので、気持ちはよく分かりますが、
「土台から変わっていく」ためにはさまざまなアプローチが必要で、
「なぜ色々なアプローチが必要なのか」が、最近やっと分かってきました。

これは私の学びや体験からの思いであり、言語化して伝えるのはチャレンジでもありますが、
「自分を愛したい」「自分らしく幸せな人生を送りたい」と思っている方や、
色々試しても変化しないと感じている方にもとても大切なことなので、ご興味があれば最後までお読みください。

 

本当の自分ってなに?

私のブログタイトルにも使っている「本当の自分を生きる」という言葉は、
私が大切にしているモットーでもありますが、そもそも「本当の自分」ってなんでしょう?

それは生まれ持った魂の性質であり、「本当の自分を生きる」とは、
その魂がこの地球で経験しようとしてきたことを経験させてあげることだと私は思います。

ではなぜ私たちはどんどん「本当の自分」から遠ざかってしまうのでしょう?

それは生まれてきた瞬間から、親や環境や社会から「常識」を教えられ、
「あなたはこういう人だ」というレッテルを、言語で、
あるいは非言語でも繰り返し刷り込まれることによって、
「もともとはどんな自分だったか」を忘れてしまうからです。

「玉ねぎの皮をむくように」という表現がよく使われますが、
癒しとは、その自分に覆いかぶさっているたくさんの思い込み(ビリーフ)や
レッテルを一枚一枚剥がしていって、
「本来そうであった自分」を思い出し、還ることだと思います。

こうやって考えてみると、無垢なままで生まれてきたのに、そこにわざわざ色々な鎧を着ていって、
またそれを脱ぐなんて、地球に生まれてくることって、なんなんだろうと思ったこともありました(笑)。

でも玉ねぎの皮を剥いていくことは、実は「本来の自分に還る」だけではなくて、
それによって魂が成長して、ますます輝きを増していくプロセスだと思うと、私はしっくりきます。

「本当の自分を生きる」とは、自分の本来の魂の性質を思い出しながら、それを受け容れて、
最大限に輝かせてあげることではないでしょうか。

 

玉ねぎの皮をむくには?

玉ねぎの皮を剥くには、玉ねぎが形成されていった過程を知る必要があります。

私たちは6、7歳までスポンジのようにすべての情報を吸収していくと言われています。
また神経系は12歳ごろに大人と同じレベルに発達すると言われているので、
それまでに受けた影響は強く神経系に刻まれていきます。

そのため、大人になってから人が変わるためには、認知(考え方のクセなど)の部分だけではなく、
脳内で構築されてしまった神経ネットワークのパターンを変える必要や、
身体が覚えてしまっている自動反応を変えていく必要があるのです。

ちなみに欧米で予約が取れないほど大人気のリトリートを主催しているDr.ジョー・ディズペンザによると

私たちの個性や人格は30代半ばで完全に固定すると心理学者はいう。
だとすれば35歳以上の私たちは、無意識にプログラミングされた行動パターン、
態度、信念体系、感情的リアクション、癖、スキル、体系化した記憶、条件反射、知覚
といった一連のセットを記憶しているということになる。
引用元:ジョー・ディズペンザ(2015)『あなたという習慣を断つ』ナチュラルスピリット(P.105)

ということなので、変わりたければこの自動プログラムを解除していく必要があります。

何十年もかけて神経系的に固く結合された繋がりを解除するのが、
そんなに簡単ではないことは想像できますよね?

がっかりする方もいるかもしれませんが、1回だけ、あるいは数回何かをしただけで
自分を根本から変容できるという期待は手放した方が良いかもしれません。
どんな方法でもコツコツとした反復によって、固まってしまったパターンが変わっていくのです。

世の中には「苦しみのどん底からひっくり返って、悟りの境地に至った」という格者もいますが、
その「どん底」を想像すると、私はゆっくり癒していく道の方が優しいなと思います。

 

さまざまなアプローチ

  • 心理カウンセリング・セラピー

カウンセリングとは一言で言うと「心理相談」ですが、トークセッションのことです。
心理セラピーは、Therapy(療法)という名前がつくだけあって、
クライアントさんのお話しを聞きながら、クライアントさんに望ましい変容を起こさせることを意図して、
潜在意識や身体感覚にアプローチをする心理援助です。

もちろんプロに話を聞いてもらうだけで楽になることもあると思いますが、
トラウマを抱えていたり、愛着(養育者との間で生まれる心理的な結びつきのこと)が
健全に築かれていない場合などは、
思考ワーク(頭で「こう考えよう」としたりすること)だけで変容をもたらすのは基本的には難しく、
神経系の土台からじっくり整えていったり、
身体に残っているトラウマエネルギーを解放する必要があります。

  • 心理教育

人は自分のパターンや反応などがあまりにも当たり前になってしまっている時、
そもそもそこに苦しみの原因があるということに気づかず、変わることが出来ません。

その反応が、社会的にも「そういうことがあったら、こう反応するよね。」というのが大多数の場合、
なおさらその反応が自分固有のものであるとは気づきづらいものです。

例えば、「友達からLINEの返信がこない。」という状況があった場合、
「私が何か不快にさせてしまったのかもしれない。」という思いが湧くかもしれませんし、
「返信をしないなんて失礼だ。」という思考が湧くかもしれません。
どちらもそれなりの人が共感してくれるかもしれませんが、
すべての反応の背景には自分に対するセルフイメージや思い込みなど、さまざまな情報が隠れています。

心理教育は、「認知」や「気づき」の部分に働きかけ、自分を俯瞰して、
より自分のことを理解することや、他者理解をするためにも役に立ちます。

  • 自己啓発、コーチング

自己啓発とコーチングはイコールではないですが、
心理セラピーがマイナスから0を目指すものだとしたら(それだけではありませんが)、
0から上を目指すのが自己啓発やコーチングだと思っています。

コーチングはクライアントさんが望んでいることを引き出し、
目標を達成することをサポートするという意味ではとても優れたアプローチだと思います。

ただしこの「0から上を目指す」アプローチだけで大丈夫な人は、
そもそもの心の健康度がかなり高い人たちかもしれません。

「こうすれば良いのは分かっているけど、どうしても抵抗が出てしまって出来ない。」

という人は、決して根性がないというわけではなくて、
その抵抗の奥に深い理由が隠されいる可能性があります。

そもそも自分が目指している「目標」や「成功」が、本当に自分が望んでいるものなのか、
世間から与えられた価値基準なのかを見極める必要もありますし、
自分の痛みやコンプレックスから生まれた目標であることもよくあります。

また繊細なHSPの人には、世の中の成功方式を追求するのは、苦しみを生むかもしれません。
私は過去に自己啓発セミナーに参加した時に、周りのイケイケどんどんな雰囲気に圧倒されて、
「自己啓発の業界にも、繊細な心を分かってくれるコーチがいたら良いのに・・。」
と心から思ったので、その両面を理解するセラピストになることを目指しています。

個人的には、心理セラピーだけが良いわけでもコーチングだけが良いわけでもなくて、
その時の状態によって「使い分ける」のがベストだと感じています。

誰でも人生のバイオリズムはあるので、調子が良くてどんどん進みたい時はコーチングの要素を取り入れて、
悩みや苦しみがあったり、自分と向き合いたい時は心理セラピーを受けるのも良いと思います。

  • ヒーリング

ヒーリングは「癒す」という意味なのでリラクゼーション効果があったり、
心身の痛みを緩和させてくれる効果が期待できます。
ただ基本的に受け身の姿勢で受けるものなので、一時的に楽になることがあっても、
根本解決までは難しいというのが私の印象です。
苦しみが大きい人ほど、自分に向き合うことが辛いかもしれませんが、
「自分が自分を理解して、受容する」というプロセスこそ究極の癒しではないでしょうか。

  • 非二元

非二元とは「ふたつにあらず」、つまり主体と客体がないという意味で、
「悟り」「真実」のことです。と言っても分かりづらいかもしれませんが、
ご興味のある方は私のカウンセリングの師匠でもある溝口あゆかさんのブログを見てみて下さい。

溝口あゆかさんの元でカウンセリングを勉強したことから、
この非二元に触れられたことは、今でも幸運だったと思っています。

苦しみというのはそもそもストーリーから生まれますが、
非二元という真実の観点からすると、そもそもストーリーというものはなく、
起こることが起こっているだけです。

ただし非二元の観点は「個人が成功して幸せになる」というベクトルとはある意味
真逆なので(真実の観点では個という主体はいないため)、非二元を探求し始めてしばらくしたあと
「それでも肉体を持って生まれてきたんだから、私は私の人生を楽しんで経験したい!」
というエゴの暴走が起こり、しばらく離れていました。

人間とは複雑なもので、エゴはどんなに苦しくても「分離した個」としての幸せや成功を望んでいるんです。

それでも今は、「魂が望む最高最善の人生を生きる」という想いと、
真実の観点は別物であるとう感じはしません。

社会的に「成功」したいなら非二元を知る必要はないかもしれませんが、
「幸せになりたい」のなら真実の観点はとても優しい場所だと思います。

興味があれば非二元の本を読んだり、ティーチャーの話を聞いたりするのも良いと思います。
また私は毎日の瞑想で「何者でもない」時間を取るのが心地よく、
欠かせない時間となっています。

  • タイムウェーバー

ここまで読んできて、私が提供している「タイムウェーバー」は何をやってくれるの?
と思う方もいるかもしれません。

単純明快に言うと、タイムウェーバーは人生を「最適な」方向に促すように、
信号(周波数)を定期的に送ってくれるマシーンだと思っています。

先ほど「人は自分のパターンに気づかないと、変われない」と書きましたが、
タイムウェーバーの分析で出てきた文言は、認知的にも気づきを促します。
その分析結果で出てきた内容を調整の周波数で送ることも、
エネルギーレベルでその方の気づきを促し、変化を後押しします。

もし自分の中で見たくないものを無意識に強く抑圧している場合は、
調整によってその抑圧の蓋が開いてしまい、一時期に苦しくなることもあるかもしれません。

この世界の観点で見た「良いこと」「悪いこと」に関わらず、
その方の「魂が本来望んでいる人生」に軸を戻すために必要な調整が起こるのです。

その点で、心理セラピーは基本的にクライアントさんの状態に応じて、
セラピストは緩やかに変化を促すようにしますが、
タイムウェーバーはグイッと変化をさせてしまうこともあるので、
調整によって苦しくなった場合は、心理セラピーなどのサポートを受けるのも良いと思います。

また、調整が進んだり、自分軸がある程度出来てきた段階になると、
大きく揺さぶられるような出来事が突然起こるというより、
嬉しいシンクロがたくさん起こるというようなお声も頂きます。

リピートしてくださるクライアントさんの中には、「自分の感覚が合っているか」と言う
答え合わせのような使い方をされる方もいらっしゃいます。
私もそうなのですが、自分の感覚とタイムウェーバーが示唆することが
合っていることが多くなると、自己信頼感が増していきます。

つまりタイムウェーバーは、その方の人生が最適な方向に行くことをサポートしたり、
加速させてくれるツールだと感じています。

どのアプローチが今の自分に必要か気づく

もちろん上記のアプローチだけでなく、ボディーワークやリラクゼーションなど、
世の中にはさまざまな療法があります。

それぞれに特徴や良さがありますが、それなりに苦しみや悩みを抱えている方が
「どれかひとつだけ」で変わろうとするのは、チャレンジかもしれません。

世の中には「こうすれば幸せになる」というメッセージに溢れ、
私も一発逆転を目指して、色々なアプローチを試してきました。

そのどれもが効果がなかったわけではなく何らかの作用はしていると思いますが、
「癒し」や「進化」はそういうものではないなと、自分自身のセラピー体験などを通して、
最近やっと分かるようになってきました。

ただその方の元々の神経状態や土台の健康度や、生まれ持った魂の性質にもよるので、
「全部受けた方が良いよ」というのもまた正解ではないとも感じます。

一つだけ確かなことは、誰にでも当てはまる「正解の方法」はありません!

もし「変化したい」のであれば、まずは「今の自分の状態を知る」ことで、
どのアプローチが有効なのか客観的に考えてみることも大切ですし、
しばらく同じアプローチを受けても、苦しくなったり効果がないように感じたら、
今必要なのは他のアプローチなのかもしれません。

いかがだったでしょうか?

セラピージプシーになって、なかなか望む変化が起こらないとしたら、
あなたに合うアプローチは別にあるのかもしれません。

癒しの道は諦めなければ必ず光は見えてきますし、あなたをサポートしてくれる情報や
プロフェッショナルも必ず存在していると思います。
よろしければこの記事を参考に、自分に合うアプローチを見直してみてくださいね。

 

Haruの初セミナーのお知らせ

「生きるのがちょっとだけ楽になるミニセミナー♪」を3回連続で開催します。
すべて別の内容なので、ご興味がある講座だけ受けていただくことも可能です。

私は心の勉強をし始めた時に、「これをもっと早く知っていたら、どんなに楽だったか」と何度も思いました。

今回の講座では、自分や他者とより良い関係を築くための基礎でありながら、私が大切だと思う内容をお伝えします。

セミナーの募集はまた近日中に改めてブログにアップしますが、ご興味があればお日にちを空けておいて下さい。

 

第1回:境界線 ~見えないけれども大切な他者との境界線~

2月27日(日)10時30分~11時30分 その後質問タイム(最長12時まで)

第2回:ポリヴェーガル理論 ~安心感に欠かせない自律神経のお話~

3月20日(日)10時30分~11時30分 その後質問タイム(最長12時まで)

第3回:投影 ~あなたはどんなフィルターを通して世界を見ていますか?~

4月10日(日)10時30分~11時30分 その後質問タイム(最長12時まで)

♣ 料金:各セミナー 1000円

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