心地よい人間関係を築く心の境界線

今日は5ヶ月コース3回目のセミナーで

「心の境界線」のお話をしました。

 

みなさんは「心の境界線」という言葉を、

聞いたことはありますか?

 

心の境界線の大前提は

心の中にある「思いや感情」の責任を持つ

(ケアをする)のは、その心の持ち主である

ということです。

 

私たちには「自分の思い(考え)、感情」があります。

相手には「相手の思い(考え)、感情」があります。

 

「自分の思いや感情のケアをするのは、本人である」

という大前提から外れると、

人間関係における悩みや苦しみが生まれます。

 

具体的な例をご紹介します。

 

  • 彼(彼女)のLINEの返信が遅いから、愛されているか不安で寂しくなる。
    もっと早く返信をくれればいいのに!

 

よくありそうなお悩みですが、

相手がどうするかは相手の領域。

 

「愛されているか不安で寂しくなる」のは、

相手の問題ではなく、自分の心の課題です。

 

 

  • いつも親のアドバイスに従って、選択してきた。
    自分が本当はどうしたいのか、分からなくなってしまった。

 

過干渉、過保護な親に育てられると、

自分で解決したり、成長する機会が乏しくなり、

自分の決断に自信が持てずに、

自己肯定感が低くなることがあります。

親子は特に、境界線を越えたり、越えられたり、

してしまいやすいです。

 

 

これは一例で、境界線のテーマというのは、

あらゆる人間関係に影響します。

 

親しい間柄や家族の間にも

「境界線を引く」と聞くと、

冷たく感じてしまう人もいるかもしれません。

 

実際は、長期的にお互いを尊重した

心地よい関係性を作るために、

「最適な境界線をひく」ことは欠かせません。

 

 

私の母は典型的なお節介な世話焼きタイプです。

過保護な母に育てられる過程で、

私はだんだん自分がやりたいことも

「母も同意してくれるか」どうかを

無意識に気にするようになっていきました。

 

逆に言うと、母が同意してくれないと、

「私が間違っているんじゃないか」

と感じてしまう。

 

そのような状態が続くと、

健全な自己肯定感や、

自分には出来るという自己効力感を

持ちづらくなります。

 

心のことを学び始め、

「境界線」という概念を知ってから、

お互いにとって心地よい境界線を探って

何度も引き直すことで

関係性が改善され、

健全な自分軸が育ってきました。

 

心の境界線は目に見えないからこそ、

一度設定したら終わりというものではなく、

何度も引き直すことができます。

 

今日のセミナーでも、

ご参加者のコース生それぞれが、

自分の境界線のパターンに気づきがありました。

 

やはり「家族」の境界線が多くの人にとって、

一番チャレンジングなテーマです。

 

愛しているからこそ、

気を許しているからこそ、

お互いの境界線を越えたり、越えられたり

しやすいんですよね。

 

境界線の背後には、

心の傷も深く関係しています。

 

まずは「自分の心」を自分が大事にする、

それができて初めて

「相手の心」も大事にできます。

 

年末年始、ご家族に会う方も多いと思います。

 

居心地の悪さを感じたら、

「相手の領域に入り過ぎていないか」

「自分の領域に入られ過ぎていないか」

と境界線を意識してみて下さいね。

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