Dr. ジョー・ディスペンザのリトリートその4

今回のDr.ジョーのリトリートには、Dr.ジョーと共に、マインドが私たちの肉体や精神に与える影響を研究している

InnerScience Research Fundという機関のDr. Hemalが、彼らの最新の研究を発表してくれる時間もありました。

Dr.Hemalはサンディエゴ大学の教授です。

かなり専門的で難しい話もありましたが、いくつか印象に残った話があります。

 

ひとつは、私たちの個々の体内の微生物は、私たちのDNAより多様性があるということです。

かつては私たちの外見や性格や病因にいたるまで、DNAの影響が最も大きいと考えられてきましたが、

実は私たちの腸内の微生物の方が多様性があるなんて、面白いと思いませんか?

私もエネルギー療法を学びだしてから、微生物がいかに重要な役割を果たしているか分かってきました。

以前「あなたの体は9割が細菌」(アランナ・コリン著)という本を読みましたが、

私たちが心身の健康を考えるときに、微生物という観点はもはや外せないと感じました。

 

Dr.Hemalによると、その人の微生物の状態を調べるだけで、癌などの病気や、

精神的な不安なども予測出来るそうです。

PTSDはもっと多様性があるようです。

そんな微生物の状態で予測できる健康状態も、7日間のリトリートで瞑想を続けると予測できなくなった、

つまり参加者の微生物の状態が変わったということでした。

 

Dr.ジョーのリトリートでは、リトリート前後の変化を科学的にも把握するために、

一部の有志がリトリート前後にアンケートに答えるだけではなく、日々検便をして腸内環境の変化も調べていました。

アカデミックな実験を正式に認められる方法で行うには、それなりの人数の参加者や、条件の整った環境が必要ですが、

Dr.ジョーが約2000人という大規模なリトリートを定期的に行っているため、

信頼に足る研究が進められるのは素晴らしいですよね。

 

そして私が一番印象に残った研究結果は、意図の大切さがよく分かる実験でした。

私のメモなので大まかな内容しかお伝えできませんが、実験はこのように行われました。

 

まず実験参加者に、体内の5つのタンパク質を上方制御(生理学的プロセスに対する正の調整作用)

をするように意識をしてもらいます。

そのうち一つのグループ(実験群)には5つの実在するタンパク質の名前を伝えます。

一方、もう一つのグループ(対照群)には1つだけ実在するタンパク質の名前を伝え、

後の4つは偽物のタンパク質の名前を伝えます。

ちなみにタンパク質の名前は私たち一般の人が知っているような名前ではないので、

実験に参加した人たちは、ただ「伝えられたタンパク質を上方制御する」と意図して過ごしました。

 

その実験結果はとっても興味深いものでした!

5つの実在するタンパク質の名前を告げられた実験群のタンパク質は、

すべてのタンパク質が実験後は上方制御されていました。

一方、1つの実在するタンパク質と、4つの偽物のタンパク質の名前を告げられた対照群は、

実在するタンパク質も含めて、すべてのタンパク質に変化が見られなかったのです。

 

この結果は、私たちの潜在意識は、ウソの情報が入った意図には反応しない

ということを示していますよね?

 

せめて正しい意図だけにでも反応してと言いたくなりますが(笑)

そうはいかないようです。

 

私が提供しているセッションでも調整するためのフォーカス、つまり「意図」を作成しますが、

改めて意図の大切さを実感しました!

 

言い方を変えると、意図がズレていると、それは叶わないということです。

 

私の解釈も入りますが、前回のブログにも書いたように、

自分が本当に望んでいるもの(願いが叶った結果求めている、本当に感じたい感情)を突き詰めていないと、

「ウソの意図」を放ってしまうことにもなりかねません。

その意図は本当にその人が求めていることではないので、潜在意識には届きません。

潜在意識ってすごいですね・・・。

 

なかなか自分ではウソの意図を見破るのは難しいこともあると思いますが、

恐れが強いほど極端な意図を持つことが多いので、

個人的にはまずは安心感を育てていくことも大事だと思います。

 

私もこのことを知ってから、自分の意図を設定するとき、

今までよりも深く内面と対話して、自分の本当の気持ちを探るようになりました。

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