ここ1年くらいで、やっとメッセンジャーやチャットツールの
私にとっての心地よい使い方が分かってきました。
LINEを筆頭に常時コミュニケーションが取れるメッセンジャーアプリは
日常で欠かせなくなってきましたよね。
待ち合わせなど、すぐに連絡を取りたい時はとても便利です。
でもそのほかの急ぎではないシチュエーションの時は、私には負担感の方が
が大きかったような気がします。
この負担感は、「感じ方」というだけではなくて「脳機能」的にも
実際に負担をかけています。
樺沢紫苑先生の著書「絶対にミスをしない人の脳の習慣」では、
最近の脳科学研究では人間の脳はマルチタスク(複数のタスクを同時進行すること)
が出来ないことが明らかになっているそうです。
驚いたことに、作業中にメールや電話を確認するなどのマルチタスクを行うと
IQが10ほど低下するという研究結果もあるとのこと!
それくらいマルチタスクは脳に負担をかけているんですね。
それでもスマホをチェックしてしまうのは、メッセージが来ていたり、
SNSの反応があると快楽ホルモンでもあるドーパミンが放出されるので
中毒になってしまうということはベストセラーの「スマホ脳」などで話題になっています。
私は割とスマホと距離を取れている方だと思いますが、
それでも人とすぐに繋がれるツールとの最適な距離を取れていませんでした。
例えば誰かから連絡が来ると、その時の状況に関わらず
「すぐに返信しなければ」というスイッチが入ってしまい
プレッシャーを感じていました。
たわいもないやり取りをずっと続けるのがとても苦手・・・
グループチャットもとっても苦手・・・
他の作業中にメッセージの着信音が入ると、明らかに集中力が途切れて
そこからまた集中するのが大変です。
それでいて自分も「すぐに返信せねば」という「べき・ねば」
があるので、相手の返信が遅いと、返信が来ないことが
頭の片隅でとっても気になります。
私の仲良しの友人に、返信がマイペースな子がいます。
すぐに返信が来たり長いメッセージを送って来ることもあれば、
待てど暮らせど返信が来ないこともある(笑)。
以前はそれを受け入れられなくて、自分が振り回されている気分になることもありました。
逆に、私が快適な頻度を超えて連絡が来る人には、
圧迫感を感じることもありました。
LINEなどのメッセンジャーアプリは、「お互いに心地よい人間関係を築けるか」
の相性が分かる、人間関係の縮図でもある気がします。
自分のペースを優先する
では私がメッセンジャーアプリやチャットツールと、どうやって最適な距離感をつかむことが出来たか。
それは単純に「自分のペースを優先させられるようになった」からです。
そこまで緊急の連絡があることは、多くの人にとって少ないと思います。
私は集中したい時は、スマホを機内モードにしたり、夜間は完全に電源を切ります。
もしメッセージを読んで既読がついてしまったとしても、何かに集中していたり、
疲れている時は、その日に返信しないこともあります。
グループチャットの場合は、自分が返信できないタイミングでたくさんのやり取りが
されていたら、返信が必要な内容でなければそのままスルーすることも。
こうして改めて考えてみると、このような対応が出来るようになったのは
マイペースで返信をしても付き合っていける相手だと相手を信頼しているからですし、
お互いのペースを尊重できない相手とは無理に繋がろうとしなくなったからです。
それが自分で出来るようになると、相手のマイペースもまったく気にならなくなりました。
むしろ相手がマイペースでいてくれるからこそ、私もマイペースでいられて有難いくらいの気持ちです。
もちろん返信を必要とする要件などの時は、相手のことを考えて出来る限り早く返信をしたり、
「すぐに返信が出来ないけどごめんね」とあらかじめ伝えたり、
お互いに気持ちいいコミュニケーションが取れるような配慮はしています。
快適に人と「つながる」ために出来ること
そうは言っても会社員の方や、社会生活上のお付き合いがどうしてもある方も多いと思います。
それでももし人とすぐに繋がれるツールで疲れている方がいたら、
より快適に使える方法はないのか考えてみました。
- そもそも本当に必要な人間関係なのか、検討する。
- そのメッセージにすぐにリアクションをする必要があるのか、検討する。
- 余裕がないタイミングの場合、未読のままにする。
- 心を許せる関係性なら、お互いを気遣いながら、快適なやり取りの提案をする。
- 作業中は、スマホを機内モードにしたり、別の部屋に置く。
いかがでしょうか?
意外と1番が一番大切なのかもしれません。
「すぐに返信を書かなければいけない」と思ったり「相手からすぐに返信が欲しい」
と思うのは、そもそも人間関係にまつわる自分の「思い込み」がたくさん隠れています。
最終的には、コミュニケーションツールがなんであれ、自分も相手も無理せず、
お互いが心地よいコミュニケーションができる人間関係を大事にしていければ良いですね^^