からだの反応に気づいて緩める

頭では解決していると思っていることでも、いざその状況になると

心臓がドキドキしたり体が反応することはないですか?

私も先日そういう事があり、「からだは本当に正直だな」と思いました。

いざその状況になるといくら頭では大丈夫だと思っていても、

心はザワザワして、体も緊張で硬くなります。

そこには必ず未解決の感情があるので、その場では無理でも

落ち着いてから「私の中で何が起こっていたんだろう」と

探ってみるのはオススメです。

 

また別の例です。

クライアントさんから

「最近立て続けに、無礼な人たちに遭遇した。

自分でもなぜこういう事が起こったのか内観してみたけれど釈然としないので、

Haruさんはどう思いますか?」と聞かれました。

 

直感的に「自分の中に、私は大事にされないとか、失礼な扱いをされる存在だとか、

そういった思いはないですか?」とお聞きしたら、確かにあると腑に落ちていました。

 

これは「大事に扱われない」と言う自分に対する思い込みがあるから

「無礼に扱われる」シチュエーションを引き寄せたというよりも、

「大事に扱われない」と言うフィルターで世界を見ているということです。

もし自分の中に「私は誰からも大事に扱われる存在だ」と言う自己肯定感があったら、

同じ状況でも「相手はよっぽど機嫌が悪いのかな」など違う解釈が生まれます。

 

このクライアントさんは「今までこういう時は、自分のネガティブな思いを見たくないので

瞬時に隠してしまっていた」とのことでした。

 

私たちの自我(エゴちゃん)は本当に隠し上手です。

それくらい自分の中のネガティブな思いは感じたくないし、

感じるのが怖いんですよね。

でも実は、自分の反応や思い込みに気づいてあげるだけで、癒しは進みます。

私にもまだ大きく自動反応してしまうことがあります。

頭では「思い込み」だと分かっていても、怖さがあります。

過去にカウンセリングやセラピーも受けて、緩んではきていますが、

「あーまだあった」と最近また気づきました。

カウンセリングなども受けていたので、以前は「大元の出来事はなんだろう」

と探ることもありましたが、

過去の一つの出来事というより、何があったのか分からないけど

とにかく今も怖くて反応しているというその事実がある。

それをただ「そうなんだね」と自分で認めてあげました。

 

「反応を無くそう」とすると、それは負け戦になります。

反応している自分に気づいて「あ、また反応してる」と距離を取れると、

「正気」に戻ることが出来ます。

 

この「正気に戻る」という言葉大好きなんですが、

多分皆さん「私はいつでも正気だ」と思いますよね。

 

でも私たちはストーリーに入り込んでいる時、

どんどん「あるがままの現実」から離れて、自分ワールドに入っていきます。

まだ何も起こっていないのに、「こうなったらどうしよう?」と不安のストーリーが

どんどん展開されている時、

誰かがいつもより冷たかったと感じ、その人に嫌われたかもしれないという

恐れのストーリーが展開されている時、

私たちは「正気」ではありません。

 

私もちょっとしたきっかけで正気を失うことがありますが(笑)、

「おっと、また自分ストーリーに入っていた」と気づくのがかなり早くなりました。

 

カウンセリングやセラピーを習い始めてすぐは

「癒されてない自分は早く全部癒したい!」

と意気込んでしまいましたが(これは癒しアルアルです)、

今は癒されていない部分がある自分のままでも、

「ああ、まだ反応しているんだね。」と受け入れらるようになりました。

 

すべての癒しが終わらないと、幸せになれない訳ではありません。

私のカウンセリングの師匠も「全部癒したピカピカの自分になろうとしないでくださいね」

とよく言っていましたが、生きている限りそれはおそらく無理です。

 

それでも自分が頭で作ったストーリーの中に入り込まないで、

反応している自分に気づくだけでも緩みます。

私も根深くて反応がなかなか消えてくれない思い込みは、どうにかしようともがくのをやめて、

そろそろ委ねてみようかなと思います^^

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