人との繋がりを感じた暗闇体験

今日の東京は一気に秋めいて涼しさを感じました。

以前は夏の終わりはセンチメンタルな気分になりましたが、

今は過ごしやすくなって、ただただ嬉しいです(笑)。

 

今日はずっと気になっていた

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」

に参加してきました!

 

直訳すると「暗闇での対話」。

まったく見えない暗闇を

視覚以外の感覚を使って体験するイベントです。

 

もともとはドイツで始まり、

日本では1999年に初開催されたので

今年でちょうど25周年ということでした。

 

暗闇の中で参加者をガイドしてくれるのは

特別なトレーニングを受けた視覚障害者の方。

 

私が参加したのは神宮外苑の施設

【内なる美、ととのう暗闇】がテーマ。

 

本当に真っ暗で(目が慣れて見えてくるとかもない漆黒)

その中で手の感覚、足の感覚、

お互いの声がけなどで

自分の場所を確かめながら、

様々な体験をしていきます。

 

ネタバレになるので全部は書きませんが、

水に触ったり

「暗闇でこんなことするの」

ということもしたり、

臭覚や味覚も含めて

すべての感覚を研ぎ澄ます体験をしました。

 

私の中で感動したポイントはいくつもありますが

一番は暗闇の中だからこその

「人との繋がり・一体感」

でした。

 

8名の参加者とガイドさんで構成されるこのイベント。

ガイドさんが

「前の方の肩を持って歩いてくださいね」とか

「みんなで手を繋いで丸く座ってください」

など指示を出してくれるんですが

お互いに決めたニックネームを呼び合って

場所を確かめあって動かないと

すごく怖いんです。

 

前に進む時も仲間の参加者の方が

「こっちに手を伸ばしていますよ」

と言ってくださったりして

その手に触れた時の安心感。

 

視覚情報がすべて閉ざされているので

お互いの年齢や外見などまったく関係なく

90分の体験で

ものすごい親密感と信頼感

ずっと前から知っている親しい人のような

不思議な繋がりを感じました。

 

視覚障害のあるガイドさんにも感動しました。

暗闇の中でも

私たちの位置を把握しているし

コップに飲み物を入れて

注いでくれたりします。

トレーニングを受けているとはいえ

神業としか思えません。

 

そうそう。

もう一つ私がこの体験で

素晴らしいと思ったのは圧倒的に

「いまここ」

にいられたことです。

 

視覚以外の感覚をフル活用しているので

他のことを考えている余裕はなく

その瞬間に集中することができ

すごくリフレッシュします。

 

暗闇の中で私はずっとニヤニヤしていました(笑)。

人との温かい繋がりを感じたり

童心に帰ったような楽しさがあったんです。

 

ダイアログ・イン・ザ・ダークは

企業研修などでも導入されているようですが

チームワークを高めるには

すごく良い体験になると思います♩

 

今回の体験をして

私たちは目が見えることで

「自分という境界」がはっきりし、

「自分がどう見られているか」を気にしたり

「他者と自分は違う」という分離の感覚が

強くなることを改めて感じました。

 

逆に暗闇の中では

「人ってみんな優しいな」

「助け合えるんだな」

という感覚が増しました。

 

もちろん視覚障害がある方の苦労は計り知れませんが

見える人とは違う

「人との繋がり」

を感じることがあったり

他の感覚が研ぎ澄まされていくのだろう

という体験を「ほんのわずかだけ」

感じさせて頂くことができました。

 

本当に参加して良かったと感じたので

ぜひ多くの方に体験して欲しいです^^

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